018:砂時計
ふんふんと鼻歌を歌いながら、手際よくうまそうなものを作り上げていく。
次第にいい匂いが立ち込めてくる。
すると時々、味見だと言って、つまみ食いをさせてくれる。
うまいだろ?と言って笑う顔は、実は結構俺のお気に入りだったりする。
そんなキッチンのあったかい空間が、いつの間にか好きになっていて。
俺は時々こうやって、料理をするサンジの背中を見るようになった。
「よし」
フライパンに蓋をして、砂時計をひっくり返す。
テーブルにはすでにいくつかの料理が並べられている。
もうすぐメシの時間だ。
「あいつら、呼んでくるか?」
そう言って立ち上がった俺に、サンジはクイックイッと指で合図した。
こっちに来いってコトか?
シンクに寄りかかっている奴へ近づくと、ぐいっと腕を引かれ、あっという間に抱きすくめられる。
「んんっ!」
口づけられ、舌まで入り込んでくるが、離れようにも頭を抱え込まれていて動けない。
しかも隙間なくぴったりとくっついてるものだから、腕を突っ張ることもできずに。
俺は結局、3分間貪られ続けた。
突発文。キッチンでほのぼのなお二人さん。
も〜誰か来ちゃったらどうするんだろうねぇこの人達。
きっとナミさんは、ゾロの発する色気に気付いて呆れるんだろうなぁ。
そしてロビンちゃんは、微笑ましく思って二人をからかってみたりするんだろうか(笑)。