030:恐怖
「イヤだ……絶対ムリだ……」
「何言ってんだよ、ゾロ。絶対イイって。俺が保証する」
「そんなの……入るわけねぇ……!」
「やってみなきゃわかんねぇだろ?」
「イタイに決まってるだろっ!」
「だいじょーぶだって。何怖がってんだよ」
「こっ…怖がってなんかねェ!」
「じゃあ試してみろって。騙されたと思って」
「てめぇいっつも騙すじゃねェか!」
「だーかーら、最初ちょっと我慢するだけだって」
「いやだ、離せっ!」
「ほら、俺が入れてやるから」
「っ……!」
「目ェ閉じるな。俺を見てろ」
「…っぁ」
「大丈夫だから、もう少し……」
「………くぅ……」
「……よし、入った……」
「っはぁ……ぁっ……」
「ほら、もうひとつだから」
「うぅ……っ」
「大丈夫、ほら、力抜いて……」
「ゃあ……早くっ……!」
「ゾロ、動くなって!」
「………っぅ」
「………はぁ……入ったな」
「はぁ……はぁ……」
「どうだ?」
「……すげぇ、よく見える……」
「な?だろ?コンタクトにして正解だろ?」
「あぁ……」
「こんなイイもん試さずにいるなんて勿体ねぇって」
「これなら、心置きなく剣道できる」
「ヤってる時も鮮明だぜ?」
「うっ……うるさいなっ!!」
「ほら、俺の顔、よく見えるだろ?」
「……あぁ」
「あーあー涙目になっちゃって、そんなに俺が鮮明に見えるのが嬉しいの?」
「な…っ、こんなモン入れたから……っ、生理現象だ、バカっ!」
「へ〜、じゃ、こっちの生理現象も処理しちゃおうか?あんたの声、ヤラシかったぜ?我慢するの大変」
「だっ……なにっ……さ、触るなっ!」
「ほら、せっかく入れたんだ、楽しもうぜ……」
「イヤラシイ言い方すんなっ!」
「あれ、イヤラシイだなんて、コッチにも何か欲しいの?」
「やっ…ちがっ……」
「あ〜あ、ゾロってば、インラン」
「んんーーー!!」
「じゃ、イタダキマス」
あれ、コンタクトの話のはずが、なんだかお下品に(笑)
初コンタクト入れに1時間かかったのは、仕方がないことだと思う!
目に物を入れるなんて!と思っていたのに、入れた時の感動は素晴らしかったです。
実は学生ゾロはちょっぴり目が悪くて、授業中とかに眼鏡かけてたら萌え、とか思う管理人でした。